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2025/06/16

【店舗】「ラッカーうすめ液」と「ペイントうすめ液」の違いとは?失敗しない使い分けガイド

こんにちは、赤坂の鍵・防犯専門店 カナイ ファインセキュア 店舗部です。

今回はご来店のお客様からよくいただくご質問でもあります
「ペイントうすめ液」と「ラッカーうすめ液」の違いについて解説していきたいと思います。

目次

そもそも「うすめ液」とは?

「うすめ液」は「シンナー」と呼ばれることもあります。
塗料の溶解力があり、塗料を薄めるだけでなく、塗面の汚れの拭き取り、はみ出した塗料の拭き取り、作業着などに塗料がついた時の拭き取り、刷毛などの用具洗いなど幅広くお使いいただけます。

具体的にどんな風に使うことが出来るかご紹介します。



塗料の様々な使い方

【塗料を薄める場合】

塗料は基本的には使いやすい濃度で売られていますが、気温や湿度によって塗料の濃度に差が出ることがあります。気温と湿度が低い冬場などに濃度が高くなってしまった場合、うすめ液を使って希釈をすると塗りやすくなる場合があります。

また、刷毛やローラーで一気に広範囲に塗るような時、塗料の厚みにムラが生じたり、塗り筋ができてしまうことがあり、そのような場合にはうすめ液を使って塗料を少しだけ緩くしておけば、なめらかに塗り広げやすくなり、塗りムラも防げるという利点があります。

【拭き取りに使う場合】

うすめ液には強い洗浄力があることから、塗面の油分を取り除いたり不要な部分についた塗料を落とすことが出来ます。ただし、素材自体を痛める可能性がありますので、あらかじめ目立たない部分で試してから使用して下さい。

【刷毛などの用具洗い】

水性塗料であれば水で刷毛を洗うことが出来ますが、油性塗料やラッカー塗料※の場合、水で塗料は落ちません。洗浄力の強いうすめ液は、これらの塗料を塗った刷毛を洗う際にも使うことが出来ます。

※ラッカー塗料とは
アクリル樹脂やニトロセルロースなど揮発性の高い溶剤で溶かした、揮発性を利用し乾燥させる塗料のことを言います。乾燥するのが早く比較的取り扱いが容易であることから、DIY向けの塗料としてホームセンターなどでも良く売られています。耐久性については、水性塗料や油性塗料などと比べると劣ります。スプレータイプはもちろん希釈不要です。

水性塗料・油性塗料の違いについてはこちらを参考になさって下さい。


それでは本題のペイントうすめ液とラッカーうすめ液の違いについてです。

うすめ液、どちらを使えばいいの?

ペイントうすめ液とラッカーうすめ液、この商品は並べて売られていることも多く、どちらを買えばいいのか、迷った経験がある方もいらっしゃると思います。
簡単にまとめますと次のような違いがあります。





































項目 ペイントうすめ液 ラッカーうすめ液
適応 油性塗料、油性ペンキ、油性ニス ラッカー系塗料、セラックニス
溶解力 ラッカーうすめ液より弱い 強い(樹脂などを溶かす場合あり)
乾燥速度 遅い 早い
引火性 ラッカーうすめ液より弱い 強い
匂い 灯油のような匂い シンナー臭


<その他/それぞれの専用うすめ液が必要なもの>
ウレタン樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料などの合成樹脂塗料

ラッカーうすめ液は、ペイントうすめ液よりも溶解力が強く、使い方を間違えると素材や塗膜に影響が出ることがあります。以下で具体的な例をご紹介します。

塗料別『正しいうすめ液』とNG使用時の注意点

◆ 油性塗料の場合

正しくは「ペイントうすめ液」 を使用します。

これを誤って🚫【NG】ラッカーうすめ液 で薄めてしまうと、見た目に変化がない場合でも、塗装面の素材や古い塗膜を侵してしまう可能性があります。
その結果、後から剥がれや浮きが発生することがあります。

◆ ラッカー塗料の場合

正しくは「ラッカーうすめ液」を使用します。

もし🚫【NG】ペイントうすめ液を使ってしまうと、溶解力が足りず、塗料がゲル状に固まって使用できなくなってしまいます。

◆ 水性塗料の場合

正しくは「水」で薄めます。

しかし、誤って🚫【NG】ペイントうすめ液🚫【NG】ラッカーうすめ液を加えてしまうと、艶がなくなる・分離するなどのトラブルが起こり、本来の耐久性が失われる恐れがあります。

◆ 油性塗料・ラッカー塗料に水を入れてしまった場合

※どちらの塗料も「水」で薄めてはいけません。

もし誤って水を加えると、艶がなくなる・分離する・気泡が出るといった状態になり、本来の塗膜の性能や耐久性が大きく損なわれます。

比較表



































塗料の種類 油性塗料 ラッカー塗料 水性塗料 油性塗料・ラッカー塗料
正しいうすめ液 ペイントうすめ液 ラッカーうすめ液 各対応うすめ液
間違った例 ラッカーうすめ液 ペイントうすめ液 ラッカーうすめ液
ペイントうすめ液
起こる問題 ・表面や古い塗膜を侵す
・後から剥がれが出る
・溶けずにゲル化し、使用不可に ・艶がなくなる
・気泡が出る
・耐久性が失われる
・艶がなくなる
・分離する
・耐久性が失われる


うすめ液の処分方法について

刷毛を洗浄したうすめ液は、環境や健康への配慮から、排水溝には流さないようにしましょう。
下水処理・環境配慮の観点はもちろんのこと、排水管を傷めるだけでなく、有害なガスが発生して健康に悪影響を及ぼすおそれもあります。

処分の際は、残った塗料と同様に、不要な布や新聞紙などに染み込ませ、風通しの良い場所でしっかりと乾かしてから普通ゴミとして処分して下さい。分別については自治体によって異なりますので、詳細は各自治体へご確認下さい。

また塗料や薄め液を“固めて捨てられるアイテム”がホームセンターなどで販売されています。そういった便利なアイテムを使うのも一つの手です。

補足:「ハケを洗い液」について

少し注意が必要なのは、「ハケ洗い液」という商品です。
こちらは、溶剤と界面活性剤の力で溶解力が非常に強い、刷毛を洗うことに特化した商品です。うすめ液より少量で余分な塗料を落とすことが出来ますが、うすめ液の代わりに塗料を希釈することは出来ませんのでご注意下さい。

まとめ

今回は店頭で特にご質問の多い、塗料のうすめ液についてご紹介しました。
ポイントは次の通りです。
・使用する塗料に応じた「うすめ液」を選ぶことが大切
・間違った組み合わせは、塗装不良や素材の痛みの原因になることも
・うすめ液は希釈以外にも多用途で使える便利なアイテム
・使用・処分の際は安全と環境への配慮を忘れずに

当店では「ペイントうすめ液」と「ラッカーうすめ液」を取り扱っています。(2025年6月現在)

うすめ液には化学物質である有機溶剤が使用されています。使用する際には、原則として換気をしっかりと出来る屋外での作業とし、直接触れないように必ずポリエチレン手袋などをするようにして下さい。

ご不明な点がありましたらお気軽に店頭スタッフにお声掛け下さい。
ご来店をお待ちしております。





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この記事を書いた人


鍵とはんこの専門家 店舗スタッフY



赤坂の店舗で合鍵・印鑑作製、建材販売を担当。
印鑑作製が得意で、防犯設備士資格保有。
専門的な内容もわかりやすくお届けします。






★★★港区、赤坂の鍵交換、防犯対策ならファインセキュアへ★★★

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