こんにちは、赤坂の鍵・防犯専門店 カナイ ファインセキュア です。

先日、「家庭と防犯」にて、今年の上半期の刑法犯認知状況が掲載されました。
全刑法犯認知件数は前年同時期と比較して減少しているとのことでしたが、一方で前年より増加傾向にある犯罪の種類もあります。
その中で今回は「自動車に関する犯罪」に目を向けてみたいと思います。

目次

• ○  全国で増加傾向にある自動車盗
• ○  なぜ自動車盗が増えた？
• ○  気を付けたいリレーアタック
• ○  対策は？
• ・車から離れる際には鍵をかける
• ・車用の防犯対策グッズを揃える
• ・安全な駐車場を選ぶ
• ○  高価なものは狙われやすい

全国で増加傾向にある自動車盗

「家庭と防犯」で公開された令和4年主な犯罪の認知件数（生活安全総務課手集計）の表を見てみると、自動車盗の認知件数が前年に比べて増加していることがわかります。


出展：家庭と防犯　第七十五巻　第九号

こちらの表は警視庁生活安全総務課のデータとなりますが、全国的に見ても多くの地域で自動車盗が増加していることが報じられています。

◆京都府内の自動車盗難　昨年比43％増加　京都府警調べ

◆今年上半期の刑法犯認知件数　2018年比で3割超減　千葉県警　※自動車盗は千葉県が昨年1年間で759件と全国ワースト。


◆自動車盗が倍増　栃木県内５月の重点抑止犯罪

なぜ自動車盗が増えた？

自動車盗の増加については、入国制限の緩和が影響していると考えられています。

コロナ禍で入国制限がかけられていた際は外国人の自動車窃盗団が入国できないことの影響もあったのか、自動車盗の件数がマイナスに転じていた時期もありました。しかし、入国制限の緩和から徐々に自動車盗が増えており、多くの自治体が前年比増加となってしまっているようです。

気を付けたいリレーアタック

最近の自動車盗の手口で気を付けたいのが「リレーアタック」という手口です。

リレーアタックは、近年多くの車で採用されている「スマートキー」の仕組みを悪用して車を盗難する手口です。スマートキーが常に発している電波は微弱なもので、本来なら車に近づかなければ認識されることはありません。しかし、特殊な機器を使うと微弱な電波をキャッチして増幅させることができ、この電波を車両まで中継することで、ドアロックの解除やエンジンの始動を可能にしてしまいます。

対策は？

車から離れる際には鍵をかける

車が盗まれてしまう原因の一つが無施錠やエンジンをかけたまま持ち主が車を離れてしまうことです。家に空き巣が入る時も無施錠であることが多いことは有名です。車の場合も「すぐ済むから」「近くだから」といって過信せず鍵を必ずかけて、エンジンもかけたままにしないようにしましょう。

車用の防犯対策グッズを揃える

タイヤに装着してタイヤを固定する「タイヤロック」、ハンドルに装着して固定させる「ハンドルロック」など、車用の防犯グッズはカー用品専門店などでも販売されております。
また先述した「リレーアタック」の対策については、スマートキーの電波を遮断するケースにいれておく、節電モードがある場合は設定しておく、などできるだけ電波を遮断できるように管理しておくとよいでしょう。

安全な駐車場を選ぶ

人目につかないような奥まった駐車場や手入れの行き届いていない駐車場は狙われてしまう可能性があります。可能であればシャッター付きや敷地内など、手入れの行き届いた駐車場に停めておくことをお勧めします。

高価なものは狙われやすい

いかがでしたでしょうか。
自動車は基本的には高価なものです。車全体だけでなく部品一つでも価値が高いです。そのようなものが外に置かれているのですから、狙われるものと思って対策しておくことが大切です。

自分の車だけは狙われないと思わずに普段の行動や駐車場の様子などもこれを機会に見直してみてください。

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