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2022/04/26

【店舗】登録印の大きさには決まりがある?【実印/銀行印】

こんにちは、赤坂の鍵・防犯専門店 カナイ ファインセキュア 店舗部です。

4月に入り、新たに金融機関で口座開設をされる方も多いようで、銀行印作製のご依頼が増えています。

その際に「大きさに決まりがあった気がするんですけど・・・」「何cmくらいのを作ればいいの?」というようなご質問をよくいただきます。

実は銀行印には特に大きさに決まりはありません。混同してしまうのが実印のサイズで、こちらには決まりがあります

本日はそんな疑問にお答えしたく“登録印のサイズ”についてお伝えしていきます。

目次

実印と銀行印の違い

『登録印』として思い浮かぶもので、「銀行印」と並んで「実印」が挙げられます。

「実印」

「実印」とは―
住民票のある市区町村に登録をした印鑑のことを指します。
公正証書の作製や不動産取引、相続手続き、自動車の売買、その他資産が動くような大きなやり取りや契約などに使用され、法的な効力を持つ非常に重要な役割の印鑑です。

<実印の大きさについて>
実印の大きさには規定があります。
各市町村で規定サイズがそれぞれ定められている為、確認は必要ですが、ほとんどの場合は以下の通りです。

個人の実印は、条例に書かれている文言より、

「印面の大きさが一辺の長さ25ミリメートルの正方形に収まらないもの及び一辺の長さ8ミリメートルの正方形に収まるものであってはならない」

とされています。つまり、「直径8mmより大きく、25mm以下のサイズ」であることが求められています。

法人の実印は、登記に使用できる実印のサイズより、

「辺の長さが一センチメートルの正方形に収まるもの又は辺の長さが三センチメートルの正方形に収まらないものであってはならない」(商法登記規則第九条より)

とされています。つまり、「直径1cmより大きく、3cm以下のサイズ」であることが求められています。

いずれも、一般的にはんこ屋さんで用意されている印鑑の材料であればこれを満たしている場合がほとんどです。


また、同条文より「照合に適するものでなければならない」とあることから、
シャチハタなどのインク浸透印やゴム印では、登録が出来ないとされています。

“印面がゴム製である”というところが問題で、摩耗がしやすく、使用によってすり減った印面で捺した印影が、元の印影と異なってくる可能性が大きく、同じ印であるにも関わらず「不適合」と見なされる可能性が出てきてしまうのです。

「銀行印」

一方、「銀行印」とは―
銀行の口座開設時に登録をする印鑑のことです。
預金を窓口で引き出したりする際や、小切手や手形を発行する際などに必要になる、こちらも非常に大きな役割を担う印鑑です。

銀行印の大きさは、実印と違って規定はありません。
その為、文具店などでも売られている三文判を銀行印として登録することも可能ですが、「銀行印」は預貯金の引き出しなどに使用する重要度の高い印鑑です。よって、偽造や似た印影の印鑑からの悪用を防止するためにも、大量生産されているような認印仕様のものは避け、一から作製をすることをお勧めします。

<銀行印の大きさの目安>
銀行印の大きさは、他の印鑑と区別するためにも、認印よりも大きめ、実印よりも小さめに作ることが一般的です。また、複数の金融機関を利用する場合には、全ての銀行印を統一せず、それぞれサイズを変えたり、書体を変えたりして、別の印鑑を使い分けていただくのがお勧めです。万が一の紛失時などにリスクの分散になります。

また、シャチハタなどのインク浸透印やゴム印は、実印と同様に印面が変形・摩耗しやすいという理由で銀行印の登録が出来ないとされています。

細かい決まりが金融機関によって異なる可能性がありますので、口座開設をされる機関に確認しておくと安心です。



実印・銀行印の書体

書体については特に決まりはありません。お好みで選んでいただいて問題はありませんが、篆書体や印相体など、偽造がしづらい崩した書体の方がより防犯性が高いと言えます。



※印相体は上のサンプル画像では文字と外枠の間に隙間がありますが、実際には全ての文字の端を枠につけ、余白を少なくしたものになります

“登録印のサイズ”についてまとめると

・実印には大きさに規定がある
・銀行印の大きさには決まりはない
・書体は崩したものがおすすめ
・市販の印は避けた方が良い
・ゴム印やインク浸透印での作りはNG
・細かい規定は届け出る機関に確認


実印であれば規定内のサイズで、銀行印であればある程度お好みでサイズは選んで頂いて問題はありませんが、個人でフルネームを入れる場合や、法人印で社名が長い場合には、文字数によってサイズアップを検討されることをお勧めします。

大切な印鑑をお作りになる場合には迷われることもあるかと思います。お作りする前に、見本品や書体などをお見せして比較検討をすることも可能ですので、是非店頭でお気軽にお声掛け下さい。大切な一本を心を込めてお作り致します。御来店をお待ちしております。

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