こんにちは「株式会社カナイ ファインセキュア」店舗スタッフです。

昨日スペアキーの作製でご来店いただきましたお客様よりご相談がありました。
「手元にこの合鍵1本しかないんです。これから合鍵を作ることはできますか？」というご内容でした。
お持ちいただいたのはGOALのギザギザタイプのキーでした。

（※写真はお客様のキーではなく、同型の弊社参考キーです）

結論から申し上げますと、「合鍵から合鍵をお作りすることは可能です」。

しかし、店頭にお持ち込みいただきました鍵がすでに合鍵／スペアキーであった場合、私どもは必ず「こちらは既にコピーされたキーなのですが、お手元にオリジナルキーはお持ちではないでしょうか？」とお尋ねをさせていただいております。

コピーからコピーをお作りした場合、鍵の段差に誤差が生じてしまう可能性があるためです。

【店舗日記】急に鍵穴に入りづらくなったのですが新しい鍵は作れますか？

目次

• ○  なぜ誤差が生じてしまうの？
• ○  原則としてはオリジナルキーをお持ち下さい
• ○  オリジナルキーが見当たらない、コピーキーしか手元に残っていない。
• ○  無事にお作りすることが出来ました

なぜ誤差が生じてしまうの？

たとえば鍵の一部にこのような凹みの段差があるとします。


このオリジナルキーをもとにスペアキーを作ります。



ブルーの線が、お作りしたスペアキーだとします。

黒い線で示したオリジナルキーをなくされてしまった場合、今度はブルーの線で示したスペアキーを元に更にスペアキーを作ります。


それが一番上のピンクの線です。

コピーを繰り返すと段差が浅くなっていくのがお分かりいただけると思います。

この図ではかなり極端に示していますが、このようなコピーをする際の僅かな誤差は、コピーをするごとに大きくなってしまいます。

原則としてはオリジナルキーをお持ち下さい

実際にはこのようにオリジナルキーをなぞるような形でお作りするものの他に、段差をコンピューターで測定するものや機械でカットをするものなど様々な種類がございます。

そのため一概にこの限りとは言えないのですが、いずれの場合においても、コピーからコピーを作る際に生じた誤差は、コピーを繰り返すごとに大きくなってしまうのです。

このような理由から、原則としてオリジナルキーからのお作りをお勧めしております。

しかしながら、“コピーキーだから”という理由で作製をお断りすることは基本的にはございません。

唯一、お使いのコピーキーがすでに鍵穴に合わずに回しづらかったり、引っ掛かりがあったりする場合には、そこから更にコピーをすると開かない鍵が出来てしまう可能性が高いため、お勧め出来ません、とご説明することがございます。

オリジナルキーが見当たらない、コピーキーしか手元に残っていない。

よくお聞きするのが、

①飲食店様の従業員用出入口のキーで、複数の方がキーを所持していて、誰がオリジナルを持っているか分からない
②不動産屋さんからコピーキーしか受け取っていない
③紛失してしまった

などの理由で現在お手元にコピーキーしかないという状況です。

すぐにスペアキーを作りたいのに･･･とお困りでいらっしゃる場合もあるかと思います。

そのような場合には、申し上げましたリスクをご説明の上で、作製を試させて頂くことは可能です。

私ども作製スタッフは、摩耗の度合いが強い鍵であっても、既に生じている誤差を可能な範囲で修正し、お作りする技術力を日々磨いております。

お困りの場合や、ご事情などがあります場合には是非一度ご相談ください。

無事にお作りすることが出来ました

今回のお客様は、現在使われているコピーキーには特に不具合などがなくスムーズにお使いになられているということと、状態としても変形などは見られなかったため、お持ちいただいたコピーキーから、スペアキー1本をお作りさせていただきました。

お近くの飲食店の方で、お作りした鍵で開け閉めの確認をした後に「さっきの鍵大丈夫でしたよ！」とお声を掛けに来て下さいました。お役に立てましたこと、大変嬉しく思います。

※合鍵から合鍵をお作りする際は、合わない鍵が出来てしまう可能性についてご了承頂けた場合に限ります。その為、お作りした鍵が合わなかった場合、ご返金対応は致しかねますが、出来る限り修正などの対応はさせて頂きます。

お持ち頂いた鍵の摩耗の度合いが激しい場合や、湾曲など強い変形が見られる場合、ヒビが入っているような場合には、作製の際に段差が数値として測れない、または計測時に折れてしまう可能性が高いという理由で、作製不可と判断させて頂くことがございます。その際には、メーカー発注など、最善の対応策をご提案させて頂きます。

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