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2026/02/20
【店舗】まだまだ修行中―新人合鍵職人の365日
合鍵屋さんに入って、1年が経ちました。
毎日、いろんな種類の鍵を削っています。鍵の種類・本数によって異なる所要時間。
その間、お客様はどう過ごしているのか。そして、作る側は何を感じているのか。
新人職人の、等身大の本音をお話しします。

目次
- ○ お渡しまでの時間、どう過ごしますか?
- ○ 待ち時間は「気持ち多め」に伝える理由
- ○ 背筋が伸びた瞬間:合鍵作製は集中の連続
- ○ 簡単な鍵5分、難しい鍵20分
- ○ 今対応できる鍵は、1本1本、丁寧に作製しております
お渡しまでの時間、どう過ごしますか?
「お時間〇〇分(〇〇時間)いただきます。」
お客様に必ず伝えている内容です。
作業時間を少し多く見積もってお伝えします。
目安として簡単な鍵なら5~10分、少し複雑な鍵だと20~30分。更に、加工が必要な鍵や特殊な鍵になると、1時間以上お時間をいただくこともあります。
所要時間についてお伝えすると、赤坂のオフィス街で働く方は、外出されることが多いです。
「じゃあ、お昼食べてから戻ります」
「夕方また来ます」
5分と言っても、わざわざ待たずに一度外出する。それが、忙しいビジネスパーソンのスタイルなんだと、この1年で学びました。
逆に、一般のお客様は20~30分程であれば待っている方が多いです。椅子に座ってぼーっとしたり、スマホを見たり、店内を見て回ったり。
同じ「待つ」でも、お客様によって全然違う。それも、この仕事の面白さのひとつです。
待ち時間は「気持ち多め」に伝える理由
実は、お客様にお伝えする待ち時間は、少し多めに言っています。
「15分くらいかかります」と言いながら、心の中では「10分を目安に作製しよう」と思っている。そんな感じです。
なぜかというと、混雑時は作業中でも一度中断して他のお客様の受付をする場面があったり、予想より時間がかかってしまうことがあるから。
まだ1年目の私は、お預かりの段階では気付けず、削り終わったものを見比べてから小さな加工があることに気づいたり、削りながら「あれ、思ったより削れてない」とか「もう少し調整が必要だな」と気づくことがあります。
鍵は繊細で、ほんの小さなズレでも使えない鍵になってしまうことがあります。
ですから、急いでいて見落としていた…なんてことが起こらないよう、合鍵作製には余裕を持って取り掛かりたいのです。そして、次回以降もお客様に信頼して任されたいと思っております。
「時間内に収めなきゃ」という焦り。でも、「急いで雑にしちゃいけない」という責任感。その間で、ちょっとドキドキしながら作業を続けます。
そして、難しい鍵は最終的に先輩に確認していただいたのち、お客様へお渡ししています。
背筋が伸びた瞬間:合鍵作製は集中の連続
合鍵作製って、機械にセットして削って終わり…に見えるかもしれませんが、実は固定や深さの微調整など、最後まで気を抜けない工程の連続です。まだ1年目の私は特に、毎回が勉強です。
先日、背の高い男性のお客様が作業中ずっと私の手元を見ていらして、ふと顔を上げたら目の前で目が合ってしまい、一瞬「おっと」と背筋が伸びました。
良い意味で気持ちが引き締まる出来事でした。
ただ、合鍵作製は刃物や回転する機械を扱う作業でもあり、切粉も飛びますので、作業台の近くで見守っていただくより、店内をご覧いただいたり、イスでゆっくりお待ちいただけますとより安全でございます。
作製が終わるまで「待つ時間」も楽しんでいただけたら嬉しいです。
簡単な鍵5分、難しい鍵20分
鍵には、いろんな種類があります。
ギザギザのシンプルな鍵。くぼみのある複雑な鍵。特殊な形をした、見たことのない鍵。
1年が経ち大抵の鍵は切れるようになったもののまだ分からない鍵もあります。
簡単な鍵なら5分。少し難しい鍵で20分。さらに加工が必要なものや特殊な鍵になると、1時間以上かかるものもあります。
本当に難しい鍵は、まず挑戦し、どうしても時間内に作製することが難しそうであれば先輩にお願いしています。
ですがいつかは、どんな鍵でも対応できるようになりたい。今はまだできない鍵を見るたびに、「次はこれができるようになろう」と思っています。
現在、技術向上のため、これまで使用してこなかった手彫り機械での合鍵作製の練習をしています。
今対応できる鍵は、1本1本、丁寧に作製しております
お客様の大切な鍵。家に入るための鍵。会社の鍵。大切な場所を守る鍵。
それを預かって、複製する。その責任の重さを、毎日感じながら仕事をしています。
まだまだ、緊張の連続です、
1年目の私は、まだまだ緊張の連続です。
お客様に見られると、ドキドキする。
時間がかかりそうな時は、焦る。
でも、それでも。
1本1本、丁寧に。
大切なお預かりものとして、責任を持って作製しています。
ご来店の際にもし新人っぽいスタッフが担当した際は、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
赤坂の合鍵屋さんで、今日も成長中です。
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